【現地レポ】星川駅~天王町駅間の高架下空間開発事業とは?概要と開発状況を紹介【2022年4月】

※2022年4月時点の情報となります。ご了承ください。

 

ヨコハマの街・再開発ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業で創出された新たな高架下空間の開発事業のレポートをお送りします。

https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/realestate/r21-131/

とてもお洒落な完成イメージが公開されており、開業を心待ちにする声が多くみられています。

この記事では、星川駅~天王町駅間の高架下開発事業の概要を整理するとともに、現在の開発状況を写真とともにレポートしたいと思います!

 

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目次

そもそも連続立体交差事業とは?

連続立体交差事業とは、鉄道を高架化もしくは地下化することで多くの踏切をなくし、交通の円滑化や街の一体化創出などを測る事業です。

今回、相鉄線の星川駅と天王町駅の間で行われている相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業は、「天王町駅付近から横浜新道付近にかけて約 1.9km を高架化することにより、踏切 9箇所のうち 7 箇所を立体交差化し、星川駅と天王町駅の駅舎と星川駅南口交通広場および周辺道路の整備を行うもの」とされています。

https://hyuuuma.com/wp-admin/post.php?post=3690&action=edit

この地域の踏切は、開かずの踏切として有名で、慢性的な渋滞が地域交通の課題となっていました。

線路を高架化することで踏切を廃止でき、交通渋滞の解消が期待できるほか、これまで線路によって分断されていた北側と南側が一体となって街づくりできるというメリットがあります。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/doro/rittaikosa/rittai/defa.htmlをもとに作成

この事業が本格的に開始したのは2002年です。

2017年3月には下り線が高架化し、その2年後となる2018年11月には上り線も高架化しました。

連続立体交差事業は2018年で完了したのですが、その後は星川駅周辺の道路整備が行われ、2022年3月に事業が全て完了したという流れになります。

本事業の総工費は、約700億円とのことです。(カナロコより)

https://www.city.yokohama.lg.jp/mayor/photodiary/2021/202203/20220329.html

2022年3月29日には星川駅前の広場で完成式典が行われました。

横浜市の山中竹春市長や相鉄の千原広司社長、地域住民などが参加したそうです。

そうにゃんも参加していますが、最後列に並ばされたため写真にはあまり映れていないです。。。

 

高架下空間の開発事業を紹介

先述の連続立体交差事業により星川駅~天王町駅間の線路が高架化したことで、高架下の空間が新たに創出されました

そこで2021年10月、相鉄グループの相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントは、高架下空間の開発計画に着手すると発表しました。

https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/realestate/r21-131/をもとに作成

この開発事業の上位計画は、横浜市保土ヶ谷区が2020年12月に策定した『星川駅周辺地区総合的なまちづくりガイドライン』です。

「今まで分断されていた地区の南北を一体化した街づくりを推進するとともに、星川駅周辺地区全体の利便性を向上し、にぎわいと交流を創出するまちづくりを推進するエリア」というガイドラインに基づき、開発事業が進められる計画です。

https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/realestate/r21-131/

今回の開発対象となる範囲は、高架化した全長1.9kmのうち1.4km部分です。

この約1.4kmの範囲を一気に開発するのではなく、第Ⅰ期、第Ⅱ期…という形で何回かに分けて順次開発していくようです。

 

https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/realestate/r21-131/をもとに作成

第Ⅰ期の開発は、地図中に赤点線で囲われている星川駅周辺と天王町駅西側の2か所で、合計の敷地面積は約14,000㎡になります。

星川駅周辺では、食物販店やスーパー、カフェなどが作られる計画です。

一方、天王町駅西側の開発は、現時点では抽象的な内容しか公表されていません。

プレスリリースには「地域の交流イベントを開催する」「コミュニティビルダーや変化を楽しむ人が生活を営みながら活動」といった記述があったので、地域コミュニティの交流がより活発化するような空間の仕掛けが行われるのでしょうか。

どちらのエリアも2022年冬の開業を予定しています。

https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/realestate/r21-131/
https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/realestate/r21-131/

開発事業の完成イメージです。

星川駅と天王町駅間を徒歩で行き来できる通路としても活用しながら、様々なショップが出店するようなイメージでしょうか。

おしゃれ空間になる予感しかないですね。

 

第Ⅰ期開発の現地レポート

それでは、ここからは現地の写真を交えながら第Ⅰ期開発の開発状況を見ていきたいと思います。

①星川駅周辺②天王町駅西側の2か所です。

※撮影日はいずれも2022年3月29日

 

星川駅周辺

星川駅を出てすぐのところに「開発事業のお知らせ」が掲示されていました。

6階建てのビルが建設される計画となっています。

用途は事務所、店舗、共同住宅となっており、共同住宅部分は92戸となかなかの規模感となっています。

地図中に赤色で囲った部分が建設地です。

星川駅の北西方向、駅舎からすぐのところですね。

この6階建てビルの開発状況を2か所から見てみましょう!

 

A.帷子川と線路の間から東方向に撮影した写真です。

既に建設工事が始まっている様子が見受けられます。

それどころか、2~3階部分まで高さが出てきているようにも見えます。

写真右手に映っているのは、高架化した星川駅舎と線路です。

このビルは帷子川と星川駅舎の間に建設するので、間口は狭そうですね。

 

B.帷子川の橋上から南東方向に撮影した写真です。

6階建てビルの全体像が見えてきましたね!

かなり奥行きがあるというのが見て取れると思います。

星川駅の北口と直結する形になるのでしょうか?

共同住宅のバルコニーから帷子川を眺めるようなロケーションになったら良いですよね。

 

天王町駅西側

こちらも開発計画を知らせる看板が掲示されていました。

敷地面積は4,223㎡と広大ですが、建築面積は1,223㎡で延床面積は1,452㎡となっており、そこまで大きな建物が建つ訳ではなさそうです。

用途は寄宿舎商業施設となっています。

これが土地利用図になります。

何かしら色がついている部分がこの開発事業の対象エリアですね。

全て高架下の空間だと思います。

 

緑色の部分は、駐車場10台分駐輪場54台分、そして緑地という記載があります。

黄色部分が建築物の建設予定地ですね。

計2棟建つ計画で、1棟はかなり横長な建物、もう1棟は小規模な台形の建物ですね。

地図中に赤色で囲った部分がこの開発事業の計画地です。

天王町駅からはYBP口を出て徒歩2~3分ほどの距離でしょうか。

 

C.高架の南側道路から北東方向に撮影した写真です。

まさにこの写真に映っている場所に細長い建築物が建つとみられます。

間口は本当に狭いと思いますが、路面店のような使い方であれば個人事業主系の複数テナントが小規模に入居するという形が想定できるかと思います。

現在はまだ更地で、建築工事は始まっていませんでした。

 

D.高架の南側道路から北西方向に撮影した写真です。

こちらには駐車場と駐輪場ができる予定です。

立体交差事業とともに進められた関連道路事業により、写真左側に映っている道路が綺麗に整備されています。

歩道も広く確保されているので、歩行者も安心して歩ける道になるかと思います。

短いスパンで高架の柱が次々と現れるのが気になりましたが、この柱も魅力的な存在になるような仕掛けが考えられていそうですよね。

 

https://www.sotetsu.co.jp/pressrelease/realestate/r21-131/

おまけ:変化を遂げた星川駅と駅前広場

久しぶりに星川駅を訪問したのですが、数年前とは様子が大きく変わっていて驚きました。

駅舎が綺麗になっていること、駅前広場が導線良く整備されていたことが変化点でした。

写真を何枚か撮影したので、ぜひご覧ください!

星川駅の北口から撮影した駅舎です。

電車に乗っているときに見えるホームの透明な囲いは、外からでもとてもお洒落に映ります。

星川駅の南口です。

道路が整備されており、ごちゃごちゃした印象がなくなっています。

星川駅と星川SFビルの連絡通路(2階)から撮影した星川駅前広場です。

バス乗降場が綺麗に整備されていました。

星川駅と星川SFビルの連絡通路(2階)から天王町駅方向に撮影した写真です。

YBP(横浜ビジネスパーク)が良く見えますね。

歩道も広く確保されていることが見て取れます。

星川駅前の広場です。

雨に濡れずにバスの乗り降りができるよう、雨よけが設置されていました。

 

おわりに:相鉄沿線の新たな憩いのスポットになるか

高架下を新たに開発するというのは、相鉄沿線ではあまり聞いたことがありませんでした。

最初にイメージしたのは、東横線・目黒線の武蔵小杉~新丸子駅間の高架下空間です。

お洒落なカフェや居酒屋が高架下に店舗を構え、道路と店舗の境目があいまいになっているオープンな感じが素敵だなと思ってみていました。

今回、星川駅~天王町駅間においても、地域の交流が活発になるような空間の仕掛けが計画されています。

つい立ち寄りたくなるような素敵なスポットになるとよいですよね!

今年冬の開業を楽しみに待ちたいと思います。

 

本記事の内容で追加情報などありましたら、ぜひコメント欄にてご教示いただけますと幸いです。

また、感想などもお待ちしていますのでお気軽にコメントください!

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

第2弾はこちら↓↓

そうてつローゼンは2022年12月開業へ!星川~天王町の高架下空間開発事業を現地レポート(2022年7月24日更新)

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引用:

相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業【横浜市HP】

星川駅周辺総合的なまちづくりガイドライン【横浜市HP】

星川駅~天王町駅間 高架下空間の開発計画に着手【相鉄プレスリリース】

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 星川天王町間の記事化もお疲れ様です!

    冬にオープンだったんですね!

    結構先なのかと思ってたのでワクワクします!

    帷子川でカヌー?サップ?みたいなのも見受けられますしおしゃれな雰囲気になってますね!

    • くらっしーさん、コメントありがとうございます。
      私も調べてみて、意外とすぐに開業することに驚きました!
      あと半年ちょっと、楽しみですね。

      サップを見ると桜木町駅近くの運河(?)を思い出します!
      ついに帷子川もおしゃれスポットになるかと思うと嬉しいやら恥ずかしいやらで複雑です。

  • こちらの開発も気になっておりました。すごくわかりやすくまとめてくれてありがとうございました。

    大きな買い物するのには便利なエリアでしたのでそのついでランチとか、散歩とか出来るようになると思うとわくわくしますね。
    ハザコクだけでなく相鉄線沿線が活気づくと色々な期待が持てて楽しいですね。

    • 寿司好きさん、コメントありがとうございます。
      私も気になっていたのですが、これまで実態が掴めていませんでした。
      ニーズに合った形で記事を提供できて嬉しいです!

      更に街の魅力を高める要素になりそうですよね!
      天王町〜星川エリアの周遊人口が増えそうです。
      仰る通りで相鉄すごい頑張ってるな〜と思っており、それぞれの開発が楽しみです!

  • 自分は当初、天王町〜星川あたりでの物件購入を考えてました。

    結局価格のお得感と将来の成長性と都内への出やすさ、車の交通利便性という羽沢のポテンシャルに気付いてしまい羽沢に家を買いましたが…笑

    この辺はイオンスタイルも出来るし高架下も出来たりでおシャレにキレイになってく感じが羨ましいですね!
    とても暮らしやすそうです。

    羽沢も貨物の一部エリアが返還されてまとまった土地開発等があればよいんですがね……

    • かとうさん、コメントありがとうございます。
      天王町~星川周辺は横浜駅が近いこともあり良いお値段がするエリアですよね・・・
      まさに仰るように、この高架下空間に加えイオンスタイルの開業も控えているので、さらに素敵な街になりそうです!

      羽沢のポテンシャル、その通りですね!
      弱みを探すといくつも目立ってしまいますが、それを補うほどの強みが沢山あるエリアだと思っています。
      貨物線エリアの半分、いや3分の1でいいので駅前再開発のために土地を使わせてもらえないですかね(笑)

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