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【現地レポ】鶴ヶ峰駅北口の再開発事業とは?概要と現況を紹介【2022年10月】

羽沢横浜国大と横浜の街・再開発ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、2019年にまちづくり構想が策定された鶴ヶ峰駅北口を取り上げたいと思います。

鶴ヶ峰駅周辺では、今年11月に相鉄線の地下化が着工する予定となっており、完了予定は2033年度とまだまだ先ではあるものの、街が大きく変わる工事となっています。

”まちづくり構想”ではどのようなビジョンが掲げられているのか、そして鶴ヶ峰駅北口の現況はどうなっているのかレポートしていきます。

相鉄沿線の開発に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

目次

鶴ヶ峰駅北口のまちづくり構想とは?

2019年3月、横浜市都市整備局と旭区役所によって「鶴ヶ峰駅北口周辺地区まちづくり構想」が発表されました。

ここで言う”鶴ヶ峰駅北口”は、赤線内のエリアを指しています。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/jokyo/sakaihatsu/turugamine/turugamine.files/all.pdf

まちづくり構想が策定された背景として、土地利用の不十分さ慢性的な交通渋滞鉄道による街の分断など、鶴ヶ峰駅北口周辺が抱える課題が山積していることが挙げられます。

まちづくり構想では、おおむね20年後の「まちづくりの目標」を地域・事業者・行政が共有し、協力してまちづくりに取り組むための方針を示すことが目的となっています。

つまり、この資料に記載されていることは叩き台のようなもので、何一つ確定事項はないということです。

「2040年前後の鶴ヶ峰駅北口周辺がこうなったらいいな」ということを行政視点で書かれたものとなっています。

 

鶴ヶ峰駅北口周辺のまちづくり構想図をご覧ください。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/jokyo/sakaihatsu/turugamine/turugamine.files/gaiyou.pdf

 

鶴ヶ峰駅北口を「駅前拠点ゾーン」「沿道サービスゾーン」「周辺環境ゾーン」に分類しています。

【駅前拠点ゾーン】
バスターミナルや商業、業務、住宅、公共・公益施設等が複合し、駅前の利便性を生かした土地利用を行うゾーン
 
【沿道サービスゾーン】
水道道の沿道環境を生かした土地利用を行うゾーン

【周辺環境ゾーン】
戸建てを中心とした住宅や緑道、公園、親水空間など、良好な住環境を形成するゾーン

 

具体的に鶴ヶ峰駅北口でどのような開発が想定されているのか、資料に記載されているものの中からいくつかピックアップしましたのでご覧ください。

市営住宅跡地等を活用し、商業・業務施設、公共・公益施設、都市型住宅等の導入・整備など、土地の高度利用を図ります。
 
〇交通渋滞の解消や地域防災力の向上、まちの分断等を解消するため、鶴ヶ峰駅付近で道路と鉄道を連続的に立体交差化します。
 
〇道路と鉄道の連続立体交差化により、まちの分断が解消されることを踏まえ、利便性向上に寄与する拠点空間を創出します。
 
〇バス利用者の更なる利便性向上を実現するために、駅前拠点ゾーンにおける鶴ヶ峰バスターミナルと鶴ヶ峰駅の接続を強化します。
 
〇規模の不足するタクシー乗降場一般車の乗降について、駅前拠点ゾーンにおいて改善を図ります。

 

まず、鶴ヶ峰駅北口にはかつて市営住宅がありましたが、現在はその跡地に自転車駐輪場が設けられています。

駅前の好立地であることから、商業施設や公共施設、住宅などの土地利用を行う必要性について言及されています。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/jokyo/sakaihatsu/turugamine/turugamine.files/all.pdf

 

また、鶴ヶ峰駅前の鶴ヶ峰2号踏切「開かずの踏切」となっており、慢性的な交通渋滞が発生している上に、北口と南口を分断してしまっています。

本件については、2022年年6月21日に神奈川県より都市計画事業として認可され、「相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」として2022年中に着工することが発表されています。

鶴ヶ峰2号踏切の様子
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/doro/rittaikosa/rittai/turugaminerenrituHP.html

この連続立体交差事業では線路が地下化されるため、もともと線路のあった場所が余剰空間となります。

そのため、まちづくり構想では「利便性の向上に寄与する拠点空間」を創出することに言及しています。

これは決定事項ではなく、あくまで方針を示すものであることに留意が必要です。

ただ、連続立体交差事業によりまとまった土地が一気に創出されることは事実のため、どのように土地利用されるか期待は高まりますね。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/doro/rittaikosa/rittai/turugaminerenrituHP.files/0053_20220125.pdf

 

さらに、鶴ヶ峰駅のバスターミナルは駅から約250m離れた場所に、タクシー乗り場は約150m、そして一般車の乗降場は未整備という状況になっています。

これらの課題を解決するために、まちづくり構想では駅前拠点ゾーンで接続の強化を図ると記載されています。

バスターミナルの駅前移転などは言及されていないものの、接続を強化するというのは「バスターミナルを移転させて物理的な距離を縮める」もしくは「鶴ヶ峰駅とバスターミナル間の道路を整備する」というものではないかと考えられます。

鶴ヶ峰駅周辺の現況図
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/jokyo/sakaihatsu/turugamine/turugamine.files/all.pdf

 

さて、まちづくり構想を今後どのような形で実現に近づけていくかですが、「地域・事業者・行政の3者が協働して推進する」という文言に留まっています。

ただ、「連続立体交差事業と連動・連携したまちづくり順次実現できるよう」との記載がありました。

連続立体交差事業は2033年度に完了する計画となっており、これが鶴ヶ峰駅北口のまちづくりにおける一つの契機になるのではないかと思います。

連続立体交差事業のスケジュール
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/doro/rittaikosa/rittai/turugaminerenrituHP.files/0053_20220125.pdf

鶴ヶ峰駅北口の現況を紹介

ここからは、鶴ヶ峰駅北口の現況について写真とともに見ていきたいと思います。

撮影日は、いずれも2022年10月8日です。

鶴ヶ峰駅北口の駅前空間です。

飲食店や美容院、生花店などの店舗が連なっているエリアですね。

道路幅は広くなく、歩道も整備されていない状況です。

まちづくり構想では、駅前拠点ゾーンに含まれています。

 

鶴ヶ峰駅北口から水道道へと接続する道路です。

こちらも道路幅が狭く、歩道も整備されていないですね。

まちづくり構想では、駅前拠点ゾーンに含まれています。

もし駅前拠点ゾーン全体が再開発エリアの対象になった場合、写真に映る全ての建物が立ち退く必要があるということでしょうか。

そう考えると、再開発の規模が大きくなればなるほど実現に向けたハードルも高くなることが考えられますね。。。

 

鶴ヶ峰バスターミナルです。

まとまった敷地が確保されていて、9か所のバス乗降場と1か所のバス降車場があります。

2018年12月時点では、平日545便、土曜日490便、祝日450便ものバスが運行しているとのことです。

鶴ヶ峰駅北口からは250mの距離があり、しかも見通しが良くないため、初めてバスターミナルに行く人は迷子になりそうな立地です。

こちらも、まちづくり構想では駅前拠点ゾーンに含まれています。

 

まちづくり構想における「駅前拠点ゾーン」「周辺環境ゾーン」の境界になります。

鶴ヶ峰駅北口の駅前空間は多くの店舗が連なり賑わっていましたが、少し離れると閑静な住宅街の様相となっています。

住居空間と商業空間が棲み分けられており、こちらに関しては街づくり構想でも問題視されていませんでした。

 

水道道から鶴ヶ峰駅方面に撮影した写真です。

まちづくり構想では沿道サービスゾーンに含まれていますね。

写真から見て取れるように、写真手前は歩道が広いのに対し鶴ヶ峰駅側に近づくと急に歩道が狭くなっています。

また、この先には鶴ヶ峰2号踏切があるため、慢性的な交通渋滞に悩まされている道路でもあります。

おわりに:2040年の鶴ヶ峰駅は如何に?

鶴ヶ峰駅北口の再開発事業はまだ始まっていませんが、まちづくり構想が定められ、連続立体交差事業が着工予定であるなど、少し動きが見え始めました。

連続立体交差事業の完了予定が約10年後であることから、この10年は明確な動きはないと思われます。

具体的に動き始めるのは2033年度以降とみられますが、それまでの10年間で再開発準備組合が設立されたり、より具体的な計画が策定されたりなどの動きは期待できるかもしれないですね。

2023年3月には相鉄東急直通線の開業が控えていますし、ますます鉄道利便性が高まる鶴ヶ峰駅ですから、駅前再開発への注目度も高いのではないでしょうか。

当ブログでは、今後も鶴ヶ峰駅北口の再開発関連の動向をウォッチしていきたいと思います。

 

本記事についてかお気づきの点がございましたら、コメント欄にお寄せいただけると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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このブログを運営している人

横浜市在住歴10年弱。街の変化を眺めるのが好きです。羽沢横浜国大を中心に、横浜市内の再開発や商業施設などを発信するブログを運営しています。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 記事の更新お疲れ様です。
    以前にズーラシアに行くときにバスを利用してみたことがあるのですが、都会では珍しく駅とバスターミナルが結構離れてますよね。駅~バスターミナル間で商店街を通るようになっているのであえてかなーとも考えましたが、なかなかの初見キラーと思いました。地域住民の方からしたらこの動線は使いやすいんですかね?
    鶴ヶ峰周辺は大きいタワマンが一つあり、その辺にポツポツというところがハザコクに似ている気もしますので少し同行は気になりますね。

    • 寿司好きさん、コメントありがとうございます。
      私もズーラシアに行くときに唯一バスターミナルを利用した経験があります!(通算1回)
      確かに商店街を否が応でも通るので、そう言われると「バスターミナルの移転話が持ち上がったとしても商店街の反対で頓挫したりするのかな?」などと深読みしてしまいます。笑

      鶴ヶ峰駅のタワマンは周りに高い建物がないため、かなりシンボリックですよね!
      羽沢横浜国大もそうなると思うと今から楽しみです。

  • 更新お疲れ様です!
    鶴ヶ峰駅最近始めてちゃんと行きましてタワマンの下駄部分に商業施設入ってるし商店街の下町感もあるし坂道も少ないしでかなり好きになりました!

    実は家検討してる時に不動産屋さんの営業の方から鶴ヶ峰を勧められてたのですがその時は横浜と都内から遠いイメージを持ってて本気で検討してなかったんですけど、今思えば有りだったのかなぁ?と思っちゃいました笑

    まぁ羽沢は新横浜に近いとか車の便が良いという利点はありますけどね…!

    • かとうさん、コメントありがとうございます。
      鶴ヶ峰は飲食店もスーパーも充実していて住みやすそうですよね!
      駅前から商店街方向まで平坦ですし、下町っぽさのある雰囲気も個人的には好きです。
      ただ、徒歩15分圏内の戸建てを見ると坂道アクセスが多い印象で、そこはやはり横浜だな~と思いました。。。

      鶴ヶ峰~羽沢横浜国大が約5分なので、その分都心まで遠いというのが鶴ヶ峰とハザコクの違いですよね。
      ハザコクのタワマン下駄情報もそろそろ解禁してほしいな~と思うのですが、まだ先ですかね・・・

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