ヨコハマの街・再開発ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、横浜市の予算計画から羽沢横浜国大駅周辺の開発方向性を読み解いていきたいと思います。
横浜市HPのどこを見ればいい?
横浜市では、再開発や街づくりに関して都市整備局が管轄しています。
都市整備局の記者発表ページを見てみると、このように横浜市の街に関する最新情報が掲載されています。
『令和3年度 都市整備局 予算概要』に全て掲載
記者発表の一覧をスクロールすると、『令和3年度 都市整備局 予算概要』の文字を見つけました。
そこには全50ページのPDFファイルが添付されていて、そこには横浜市の全体目標から各エリアの予算計画まで詳細に記載されていました。
『令和3年度 都市整備局 予算概要』の目次はこんな感じです!
・令和3年度 都市整備局予算案 総括表(P3)
・【取組1】都市づくりにおける総合調整等(P4~)
・【取組2】力強い経済成長と都市の魅力・活力を高める都心部のまちづくり(P9~)
・【取組3】快適で利便性が高く、活気のある郊外部のまちづくり(P19~)
・【取組4】災害に強い安全で安心な都市づくり(P32)
・【取組5】市民生活と経済活動を支える交通基盤整備(P33~)
【取組1】~【取組5】は、横浜市のまちづくりのテーマのようなもので、それぞれの項目には具体的なエリアのまちづくり計画と予算配分が書かれています。
肝心の羽沢横浜国大駅周辺の予算計画は?
羽沢横浜国大駅周辺に関する記述は、【取組2】で発見しました!
(10)新横浜都心部 都心機能検討業務というタイトルですね。
説明文には、「新横浜都心部では、鉄道や高速道路などのインフラ整備を踏まえ、求められる都心機能や全体のまちづくりの方向性を検討します。」とあります。
羽沢横浜国大駅は新横浜駅周辺と一体で「新横浜都心部」と位置付けられているのですね!
横浜市の羽沢横浜国大駅に対する期待感が伺えます。
肝心の予算を見てみると、180万円との記載がありました。
ビジネス上では180万円はそれほど大きな金額ではないですよね。。。
180万円でできることは、かなり限定的となってしまいます。
説明文には、「3年度は、羽沢横浜国大駅周辺や新横浜駅周辺などにおいて、土地利用や誘導すべき用途の検討を進めます。」とあります。
つまり、2021年度は2020年度に引き続き、土地の使い方について考える時間にしよう!という横浜市のメッセージと読み取れます。
おわりに:横浜市が本格的に動き出すのは数年後かも・・・
なんとも残念な結果となってしまいました。
以前公開した記事では、「羽沢駅周辺まちづくりガイドライン」というものが2015年5月に公開され、羽沢横浜国大駅周辺の開発計画の全体像を示していることを取り上げました。
今後は、このガイドラインに沿って開発が進められ、例えば市街化調整区域の範囲を変えるなどの取組みを通じて、宅地や商業施設などの誘致を促すなどの施策が行われるはずです。
ただ、それはまだまだ先の話となりそうです。
2021年度いっぱいは検討段階に終始するため、動き始めるとしても2022年度以降。
実際に開発が始まるのは2023年度や2024年度くらいになるでしょうね。
駅前の開発は日鉄興和不動産などが中心となり既に進められていますが、羽沢横浜国大駅の周辺地域の開発について主導権を握っているのは横浜市です。
2021年度中に大きな進捗は期待できませんが、情報が入り次第こちらのブログで情報共有したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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