ヨコハマの街・再開発ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、新横浜駅徒歩圏内の港北区鳥山町に全179戸の大規模分譲地を発見したので、現地の様子をレポートしたいと思います。
横浜市内で150戸を超える戸建て分譲地はかなり珍しいのではないでしょうか。
もともと何もなかった山林が切り開かれ、宅地造成されていく姿は圧巻でした。
また、傾斜地を生かした横浜ならではの住宅地はこのようにして作られるのか!と大変興味深かったです。
横浜市内の街づくりや宅地開発に興味のある方は、ぜひ続きもご覧ください!
大規模分譲地の所在地および概要は?
全179戸の大規模分譲地は、横浜市港北区鳥山町233番地にあります。
大規模分譲地の東側には環状2号が通っており、また、北東側には新横浜駅があります。
新横浜駅までは約2kmなので、徒歩だと25~30分程度かかるでしょうか(徒歩圏内というには少々厳しい距離ではありますね)。
バス停「菅田町入口」まで徒歩5~6分ですので、新横浜駅まではバスまたは自転車で行き来するのが妥当かと思います。
開発概要を見ると、開発面積は45,470㎡となっています。
東京ドームは46,755㎡(建築面積)なので、この大規模分譲地は東京ドーム1個分の広さというスケールの大きさがあります!
また、一戸建ての敷地面積は125.05㎡~193.88㎡、建物の高さは全て2階建てのようです。
工事着手予定時期は2020年11月24日、工事完了予定時期は2025年11月30日ということで、丸5年のかなり大規模なプロジェクトとなっています。
開発事業者には、株式会社あさひハウジングセンターと拓陵建設株式会社の名前が記載されています。
株式会社あさひハウジングセンターは、横浜市西区南軽井沢に本社を構える不動産会社です。
一戸建てを累計10,000戸以上分譲した実績があり、良質で低価格な家を供給する建売事業をメインとしているようです。
また、あさひハウジングセンターのグループ会社にはひかり建設があります。
街中で黄緑色のひかり建設の看板が掲げられた建売住宅の分譲地を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
拓陵建設株式会社は、横浜市泉区和泉町に本社を構える建設会社です。
横浜の開発工事、宅地造成工事を強みとしているようです。
公式HP見ると、斜面地を生かした宅地造成の施工実績が豊富にあるようでした。
さらに、公式HPには港北区鳥山町の大規模分譲地に関する特集ページも設けられていました。
全179戸という大規模開発ですから、企業として注力している事業であることが見て取れますね。
開発計画図を見ると、全179戸の戸建て分譲地に加え、周辺道路と接続する開発道路の整備や公園の新設などが行われるようです。
まさに一つの街を作り上げるような大規模開発事業となっています。
元々の土地利用は?
国土地理院の公式HPに2019年6月16日撮影の航空写真がありました。
これを見ると、もともとは山林となっていたようです。
広域で見ると、この一帯だけ開発されておらず、この山林の規模はかなりの存在感があることが見て取れますね。
用途地域を見ると、大規模分譲地の一帯は全て第1種低層住居専用地域となっています。
もともと宅地開発が可能な土地ではあったものの、地主が山林として保有し続けていたという見方が正しいでしょうか。
開発状況を現地レポート
ここからは現地の開発状況を写真とともにお送りします。
もともとは山林だった場所がどのように宅地造成されていくのか、ぜひご覧ください!
①
2022年9月13日に撮影した写真です。
山林の最も標高が高い位置でショベルカーによる工事が行われているのが見えます。
周囲にはまだまだ木々が残っており、開発が始まって間もない状況とみられます。
そこから約1年後、2023年9月17日に撮影した写真です。
造成工事が進み、広々とした平坦地が出来上がっていました。
これはおそらく公園予定地でしょうか。
写真右側には大量の残土が積み上げられており、かなり大規模な開発事業ですから残土の排出だけでも大変な労力が必要になりそうです。
ちなみにこの写真を撮影した場所には、廃道を知らせる看板が設置されていました。
この宅地造成が影響していると思うのですが、2020年12月7日より廃道となり道路が利用出来なくなったようです。
②
2023年9月17日に撮影した写真です。
写真手前は砂利道ですが、写真中央には擁壁で宅地造成された姿も見えます。
高低差のある土地ですから、擁壁が何段にも重なって見えますね。
そこから約9か月後、2024年6月25日に撮影した写真です。
道路は舗装されており、宅地造成もかなり進んでいました。
全179戸の大規模分譲地ですので、新設された開発道路の幅員も広く感じました。
とは言え、東京ドーム1個分の大規模開発ですから造成工事はまだまだ途上でした。
より標高の高いエリアでは土が剥き出しの状態となっており、撮影した日もショベルカー何台かで工事が進められていました。
ちなみに大規模分譲地の目の前には砂田川が流れています。
川を挟んで反対側のエリアにはスーパーマーケット「FUJI鳥山町店」があるので、普段の買い物には困らなそうです。
③
2023年9月17日に撮影した写真です。
周辺道路はここで行き止まりとなっており、その先で大規模分譲地の開発が行われていました。
大規模分譲地と接続可能な形で既存道路が行き止まりになっているということは、この場所で宅地開発が行われるというのが以前から計画としてあったのでしょうか。
写真左手にかろうじて剥き出しとなった土が見えますね。
この場所は開発が始まっている状でも雑草が生い茂っていたので、山林だった当時はもっと鬱蒼とした雰囲気だったかもしれないです。
既に居住している周辺住民にとっては大規模開発で騒音や大型トラックの往来など不利益を被る機会も多いかと思いますが、綺麗に整備された分譲地ができ、新設道路が整備されることで生活利便性は一定程度向上しそうですよね。
約9か月後、2024年6月25日に撮影した写真です。
同じ場所とは思えないほど、光景が様変わりしていますね。
周辺道路と接続する開発道路が新設され、舗装まで完了していました。
写真右手には宅地造成が完了した区画も見られます。
とは言え、こちらも宅地造成は途上です。
地層が見えるような断面が露わになっていました。
写真右側にはショベルカーも見えていますね。
参考:拓陵建設株式会社の公式HP情報
拓陵建設株式会社の公式HPには、大規模分譲地の開発状況が時期を追って掲載されています。
ドローンで撮影しているのか、高い視点から撮影されているので開発状況がとても分かりやすいです。
開発道路が整備され、写真手前では宅地造成も進んでいることが見て取れます。
新設される公園は滑り台やベンチが設置され、今にも供用開始出来そうな雰囲気です。
周辺の宅地造成も進んでいますね。
最も標高が高いエリアは土が剥き出しの状態で、これから造成が進められるようですね。
おわりに
今回は、港北区鳥山町で開発中の大規模分譲地の開発状況を見てきました。
この大規模分譲地を初めて見つけたのが2022年3月で、現在に至るまで約2年3か月、現地を何度も訪問して開発状況をウォッチし続けてきました。
私は横浜市内に居住して10年程度なのですが、ここまで大規模な宅地造成を目の当たりにしたのが初めてだったのでかなりの衝撃を受けました。
街中でよくみかける斜面地の宅地はこのようにして造成されていくのか!と大変興味深かったです。
何十年も前から横浜市内にお住まいの方は、街の移り変わりを継続してご覧になられてきたと思うので、山林が宅地に様変わりする姿というのは見慣れたものかもしれないですね。
今回の大規模分譲地を見て、緑園都市の宅地造成を目の前で見たかったなあという想いが沸々とこみ上げてきました。
全179戸の大規模分譲地は、現時点では2025年11月30日に全て竣工する予定となっています。
竣工前から第一期、第二期と売り出しが始まっていくかもしれないので、新横浜駅徒歩圏(バス圏内)でお住まいを探している方は随時チェックしておいた方が良さそうですね。
大規模分譲地は街並みが綺麗で道路幅もしっかり確保されているので、生活しやすく好まれる方もたくさんいらっしゃいますよね。
港北区鳥山町の分譲地は全179戸という超大規模分譲地で大きな公園も新設されるので、多くの関心が集まるのではないでしょうか。
新横浜駅から少し距離が離れていること、斜面地であること、開発事業者が大手デベロッパーでないことを勘案して、5,500~6,000万円くらいの売り出しになりそうな気がします(当てずっぽうですが)。
とは言え、砂田川に面する平坦地の部分(新横浜駅までほぼ平坦!)は、高めに売り出される可能性も十分ありそうですね。
私自身とてもワクワクする開発事業だったので、もしこのワクワク感に共感いただける方がいましたら感想をコメント欄にお寄せいただけるととても嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
ヨコハマニアさん
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