※2024年4月5日最終更新
ヨコハマの街・再開発ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、横浜市の都市計画道路「鴨居上飯田線」「保土ケ谷二俣川線」の工事状況をレポートします!
2023年3月末には二俣川駅西側の約990mが一部開通した鴨居上飯田線ですが、残りの区間では依然として工事が続けられています。
2023年12月に撮影した写真とともに現地レポートしているので、ぜひ最後までご覧ください!
鴨居上飯田線とは?
鴨居上飯田線は都筑区池辺町を起点とし、泉区上飯田町を終点とする延長約13,120mの都市計画道路です。
横浜市が重点的に整備を進めている3環状10放射状型の幹線道路を補完する道路として位置づけられています。
起点はららぽーと横浜(鴨居駅)の近く、終点は横浜市と大和市の市境となっている境川付近ですね。
起点の都筑区池辺町から南方向に進み、西谷駅近くの国道16号線にぶつかった後は南西方向へ。
その後、二俣川駅の南側を通過し、瀬谷区の阿久和交差点、泉区の日向山団地付近を通って終点の泉区上飯田町に行き着くルートです。
既に整備が済んでいるルートもあれば未整備のルートもあり、全線開通の目途が立っていないのが現状です。
本宿・二俣川地区/さちが丘地区の概要
その中でも、今回取り上げる本宿・二俣川地区は現在工事が進められているルートです(GoogleMapsの赤枠部分)。
鴨居上飯田線の本宿・二俣川地区とさちが丘地区の概要は次の通りです。
本宿・二俣川地区の延長は約1,270m、さちが丘地区の延長は約360mで、合計1,630mの区間となっています。
この地図は南北が逆転しており、上側が南、下側が北です。
整備の目的・効果として、まず保土ヶ谷バイパス南本宿ICへの連絡強化があります。
本宿・二俣川地区とさちが丘地区が開通することで、相鉄本線の南側エリア(二俣川2丁目、万騎が原、柏町、緑園1~7丁目、善部町、南希望が丘、阿久和など)から保土ヶ谷バイパスへのアクセス性が向上します。
現状、南本宿ICへアクセスできる幹線道路が整備されていないため、相鉄本線の南側エリアに居住する方は、さちが丘陸橋を使って相鉄本線の北側に移動し、保土ケ谷バイパス本村ICを利用するケースが中心となっています。
この”さちが丘陸橋”に需要が集中することで、頻繁に渋滞が起きる状況が続いています。
本宿・二俣川地区とさちが丘地区の開通により需要が分散することで、さちが丘陸橋や二俣川駅北口周辺の渋滞緩和が期待できます。
また、整備の目的・効果として二俣川駅南口へのアクセス性確保も挙げられます。
二俣川駅南口では再開発事業が行われており、グレーシアタワー二俣川やジョイナステラス二俣川などが整備されています。
この再開発事業に合わせて鴨居上飯田線の整備を行うことで、二俣川駅南口へのアクセス性を確保する目的があります。
本宿・二俣川地区とさちが丘地区の事業は昭和63年度から進められており、令和4年度末時点の事業進捗率は92%、用地取得率は99%となっています。
2024年1月時点で契約中の工事が計5件あり、事業完了に向けて現在進行形で工事が進められていることが見て取れます。
2023年3月末に一部開通!
2023年3月28日、鴨居上飯田線の一部区間(約990m)が開通しました!
上記地図に黄色で囲んだ部分が開通箇所になります。
開通した当日には、開通記念式典が行われたり、地域住民による歩き初めなどが行われたようです。
上記地図に黄色で囲んだ箇所(鶴ヶ峰方面)が2023年4月以降も工事が行われている場所となります。
保土ケ谷二俣川線(本宿地区)とは?
保土ケ谷二俣川線は保土ケ谷区岩崎町を起点とし、旭区本村町を終点とする延長約6,120mの都市計画道路です。
このうち本宿地区は延長約400mの区間で、平成3年度から事業が進められています。
現在工事が進められている鴨居上飯田線と接続し、保土ケ谷バイパス南本宿IC付近まで繋がる道路となっていることから、開通することで二俣川駅南口周辺の交通アクセスが劇的に改善することが期待されています。
令和4年度末の工事進捗率は84%、用地取得率は93%となっています。
なお、2024年1月現在、契約中の工事は該当するものがありませんでした。
工事の進捗状況を現地レポート
それでは、ここからは鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)と保土ケ谷二俣川線(本宿地区)の現地レポートをお送りします。
一体どこまで工事が進んでいるのか、写真とともに進捗状況をご覧ください!
鴨居上飯田線
①
二俣川駅南口の様子です。
ジョイナステラス二俣川から鴨居上飯田線に接続する歩道橋が開通していました。
高低差がある箇所のため、この歩道橋によって地域住民の交通状況が大きく改善されそうですね。
なお、この写真を見ると歩道橋の工事は完了という訳ではなく、今後も歩道橋が拡張されるようです。
②
砂利道ではありますが、完成した姿をイメージできるような形に整地されていました。
写真中央奥にはジョイナステラス二俣川やコプレ二俣川、グレーシアタワー二俣川が見えますね。
写真右側と左側にはそれぞれ戸建て住宅が映っており、鴨居上飯田線の幅員がある程度想像できますね。
③
先ほどの写真と同じ方角ですが、二俣川駅から更に離れた位置から撮影しました。
こちらは現在進行形で工事が行われている様子でした。
付近には完成イメージが掲出されていました。
周辺とは高低差があり、一部トンネルのような構造になっているのが分かりますね。
歩道もかなり広そうな印象です。
④
二俣川駅とは反対側に撮影した写真です。
写真中央奥に映る高架は保土ケ谷バイパスになります。
二俣川駅周辺と比べると、工事の進捗状況は遅いようですね。
⑤
保土ケ谷バイパスの高架を越えて、鶴ヶ峰方面に撮影した写真です。
ここから先は少なくとも7年ほど前から同じ状態となっています。
このエリアだけ既に工事が完了しており、幅員も歩道も立派な道路のため、周辺状況との違和感がすごいことになっています。
保土ケ谷二俣川線
⑥
保土ケ谷二俣川線の未開通部分になります。
既に舗装も済んでいますが、この先の工事が終わっていないため、行き止まりとなっています。
この場所も少なくとも7年ほど前から同じ状態となっていますね。
写真に映る車のサイズ感から、保土ケ谷二俣川線の幅員の広さが想像できるのではないでしょうか。
⑦
先ほどの場所から更に進んで撮影した写真です。
写真上部に映っているのは東海道新幹線の高架になります。
この効果をくぐり抜けて南本宿IC方面に接続する計画とみられます。
この辺りは舗装が済んでおらず、行き止まりになっているのが分かるかと思います。
おわりに
鴨居上飯田線と保土ケ谷二俣川線の工事状況を見てきました。
2023年3月末に一部開通してからも工事に進捗があり、街の変化を見て取ることができました。
高低差があるエリアだけに、ただ単に整地して舗装すれば終わりという訳ではなく、大掛かりな工事が必要になっているようでしたね。
2024年3月末に開通するとは思えないので、2025年以降になるでしょうか?
公式発表が出されていないので、今後の動向に注目したいと思います。
鴨居上飯田線や保土ケ谷二俣川線についてお気づきの点や新たな情報、感想などありましたら是非コメント欄にお寄せください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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