※2022年6月時点の情報となります。ご了承ください。
ヨコハマの街・再開発ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、相鉄東急直通線の開業を前にした新横浜駅の工事状況をレポートしたいと思います。
2020年6月、新横浜トンネル(新綱島駅~新横浜駅間、全長3,304m)の工事が原因で新横浜近辺の道路が陥没する事故が起き、大きな注目を集めました。
一方で、新横浜駅前で行われている工事の難易度がかなり高かったことから、「令和元年度 土木学会賞」と「令和3年度 地盤工学会賞」をダブル受賞するという快挙を達成しています。
この記事では、相鉄東急直通線が開業することで新横浜駅の利便性はどのように変わるのか、そして新横浜駅で着々と進められている新駅工事の現地レポートをお送りします!
新横浜駅の今に興味がある方、相鉄東急直通線に関心のある方に是非お読みいただきたい記事となっています。
新横浜駅の利便性がすごいことに!
それでは、まず現在の新横浜駅の鉄道利便性について整理していきましょう。
こちらは2022年6月現在、新横浜駅で利用できる路線の一覧になります。
東海道新幹線、横浜線、ブルーラインの3路線を利用することができます。
「新横浜駅と言えば新幹線停車駅」と言うくらい、新幹線のイメージが強いですよね!
こだま、ひかりに加え、のぞみも停車するようになってから今年でちょうど30年です。
そして、2023年3月に相鉄東急直通線が開業した後、新横浜駅で利用できる路線の一覧がこちらです。
圧倒的に路線数が増えましたね~!!
相鉄東急直通線の影響がいかに大きいか、見て取れるのではないかと思います。
新横浜から東京都方面に目を向けると、東横線では武蔵小杉・自由が丘・渋谷などが、更にその先の直通線(副都心線・東武東上線)では新宿三丁目・池袋・川越などにアクセスできるようになります。
また、目黒線では大岡山・目黒などが、更にその先の直通線(南北線、三田線など)では永田町・四谷・三田・日比谷・大手町などにアクセスできるようになります。
一方、新横浜から神奈川県西部方面に目を向けると、二俣川・大和・海老名・湘南台などにアクセスできるようになります。
相鉄東急直通線・新横浜駅が設けられることで、新横浜から利用できる路線が爆発的に増加するということです。
※新横浜駅から乗換なしでアクセスできる駅はまだ公表されていません。本記事の内容は参考程度にご覧ください。
新横浜駅で行われている工事の概要
新横浜駅前を歩いたことがある方は「囲いがたくさんあるな~」という印象、新横浜駅前の環状2号線を車で通ったことがある方は「道路の真ん中で工事?車線も減ってるし・・・」という印象ではないかと思います。
こちらは相鉄東急直通線・新横浜駅の完成予想図になります。
新横浜駅をよく利用する方でも、何が作られているのか目の当たりにしていないのもそのはず、相鉄東急直通線・新横浜駅は地下で建設されています。
この完成予想図を見ると、環状2号線のちょうど真下を相鉄東急直通線が通り、ブルーラインとは垂直方向に交差することが見て取れます。
改札は地下1階、ホームは地下4階です。
ブルーラインの新横浜駅では相鉄東急直通線・新横浜駅の開業に合わせて新しい改札口の整備を進めており、スムーズな乗り換えが期待できます。
また、相鉄東急直通線・新横浜駅の駅構造は島式ホームの2面3線で、中線を使用して当駅始発東急線方面への列車設定ができるよう計画しているそうです。
赤線で示されているのが相鉄東急直通線・新横浜駅のホームの位置ですね。
この写真の右側にJR新横浜駅やキュービックプラザ(商業施設)がある位置関係となっています。
環状2号線の地下で工事が進んでいます(撮影時期不明)。
この写真は、新横浜駅羽沢方改札口の様子だそうです。
一部のホームにはレールが敷設されています(撮影時期不明)。
この写真はホームから見た景色のようです(撮影時期不明)。
写真中央の空洞には「新横浜駅」という駅標が入るのでしょうか。
ただ、こういった地下での工事の他に、私たちの目にも映る場所で相鉄東急直通線・新横浜駅に関連する工事が行われています。
写真正面に映っているのは、相鉄東急直通線・新横浜駅の出入口です。
新横浜駅周辺の地上では、このように相鉄東急直通線・新横浜駅の出入口が計4か所で建設されています。
円形歩道橋を囲うように、計4か所の出入口が建設される計画です。
第1出入口は、JR新横浜駅から続くペデストリアンデッキ上に設けられ、地下1階の改札階まで直通するエスカレーターが設置される計画です。
JR新横浜駅からの乗り換えでは、この第1出入口を使うことになりそうですね。
新横浜駅前の工事現場レポート
ここからは、現地の写真とともに相鉄東急直通線・新横浜駅の工事現場をレポートしていきたいと思います。
写真の撮影日は、いずれも2022年6月25日です。
第1出入口
それではまず、黄色の丸で囲んだ第1出入口から見ていきましょう!
この景色を見たことがある方は多いのではないでしょうか?
JR新横浜駅の改札を出て正面を進み、エスカレーターもしくは階段を上ったところにある北口ペデストリアンデッキです。
この突き当たりに第1出入口に向かうエスカレーターが設置されます。
写真右手側の位置に接続する計画です。
ちなみ、写真の真正面にはリビオタワー羽沢横浜国大のモデルルーム(レンガ色の雑居ビル)が見えますね!
ペデストリアンデッキから延長し、第1出入口に向かうエスカレーターが建設されています。
JR新横浜駅の改札を出てこのエスカレーターに着くまで1~2分はかかるでしょうか。
更にそこから地下1階に設けられる相鉄東急直通線・新横浜駅の改札に行き、地下4階のホームまで下る必要があるので、乗り換えの所要時間は最低でも5分程度はかかりそうですね。
反対側から撮影した第1出入口の写真です。
エスカレーターの形に建物が建設されているのが見て取れるかと思います。
これは第1出入口に向かう階段の建設現場ですね。
円形歩道橋に接続する形で作られています。
写真右手中央に遠く見えるのが、先ほどより紹介しているペデストリアンデッキ接続のエスカレーターです。
第2出入口
続いて、環状2号線を挟んで北側に設けられる第2出入口を見ていきましょう!
これが第2出入口の建設現場です。
トタン屋根で少しさびれた印象もあったので、最初に見たときは再開発の立ち退きを拒否する家屋か?と勘違いしていました。
エスカレーター上下1基ずつ、そして階段とエレベーターも設けられる計画です。
新横浜駅周辺のオフィスに通うビジネスパーソンが良く利用しそうですね。
あと、日産スタジアムに最も近いのも、この第2出入口になりそうです。
至近から撮影をしてみましたが、一体どのような出入口になるのかイメージが湧きませんでした。
どちらかというと、工事現場の資材置き場の様相ですね。
新横浜駅の円形歩道橋から接続する形で、階段の整備が行われています。
第2出入口との接続という意味合いで作られているのだと思います。
写真手前に映る骨組みは、エレベーターの建設でしょうか。
第3出入口
続いて第3出入口を見ていきましょう!
こちらも新横浜駅周辺のビジネスパーソンが利用するほか、横浜アリーナに最も近い改札口となりそうです。
厳重な囲いが施されており、中の様子がうかがえませんでした。
近づいてみると、写真左側の部分だけ囲いがなかったので、雰囲気がわかってきました。
第3出入口はエスカレーター上下1基ずつと、階段とエレベーターが設置される計画です。
第3出入口の至近には、ブルーラインの第7出入口があります。
間違えてしまう人が続出しそうな予感ですが、相鉄東急直通線とブルーラインの地下階は互いを行き来できるように接続するのでしょうか?
第3出入口の近くにも、円形歩道橋に接続する形で階段が建設されています。
相鉄東急直通線を使わない人でも、円形歩道橋から上り下りできる場所が増えるのは嬉しいですね。
なお、第3出入口の囲いには、「新横浜駅地下鉄交差部土木工事」の完成イメージと路線図が描かれていました。
右側の路線図には「羽沢(仮称)」という記載があるなど、少し歴史を感じされる掲示物でした。
第4出入口
最後に第4出入口を見ていきましょう!
4つの出入口の中で最も小規模となりそうです。
エスカレーターは1基のみでエレベーターはありません。
この方角には数万人を収容するような大型施設がなく、基本的にオフィスビルや住宅街となるため、需要が少ないと判断したのでしょうか。
ちなみに新横浜プリンスホテルや新横浜グレイスホテル、新横浜プリンスペペ(商業施設)などは第4出入口が最寄りとなりそうです。
第4出入口が最も完成したイメージを感じられそうでした。
円形歩道橋から1階に下る場所で撮影しましたが、出入口の建物はほぼ完成しているようでした。
マクドナルドやドトールの近く、というとイメージしやすいでしょうか。
鳩がたくさん集まっている広場、そして立派な外観のトイレがあるところです。
中の様子を見てみると、エスカレーターが既に設置されているようです。
写真中央が第4出入口ですが、思ったより小さめですね。
階段の幅もそこまで広くなさそうです。
ちなみに第4出入口には、このような掲示物がありました。
第3出入口の掲示物よりも情報がアップデートされていますね。
環状2号線の資材置き場などは?
ここまで出入口の工事現場を見てきましたが、環状2号線上には上り線と下り線に挟まれるように資材置き場などが設けられています。
新横浜駅の北西方面、新横浜プリンスホテルなどがある方角です。
まだまだ工事が続いている様子がうかがえます。
高さ10階から新横浜駅前を撮影した写真です。
写真中央にはオレンジ色のクレーン車が見えますね。
写真手前に映っているのが北口ペデストリアンデッキになります。
円形歩道橋周辺の工事現場です。
円形歩道橋の周辺で階段の工事が行われているのが見て取れますね。
ブルーライン・新横浜駅でも工事が進められている
ブルーライン・新横浜駅では、相鉄東急直通線・新横浜駅の開業に合わせて新しい改札口の整備を進めています。
このような改札が新たに設けられる計画です。
相鉄東急直通線の開業に合わせて工事が進められているので、供用開始も2023年3月前後になりそうですね。
図中の赤色部分が相鉄東急直通線・新横浜駅の改札口(計2か所)、図中の青色部分がブルーライン・新横浜駅の新たな改札ですね。
これはかなり近い距離に設置されるので、乗り換えの利便性が高いですね~。
相鉄線からセンター南駅やあざみ野駅に行きたい方はスムーズに乗り換えができそうです。
現在のブルーライン・新横浜駅はとにかく囲いが多く、暗く、そして狭いということが伝わればと思い、撮影した写真です。
工事が全て完了した後のブルーライン・新横浜駅に期待ですね。
おわりに:都心方面へのアクセス改善で更に人気上昇か?
相鉄東急直通線・新横浜駅の開業に向けた工事状況を見てきました。
今までほとんど目に見えない場所で工事が行われてきたので、こうやって出入口が整備されてくると、いよいよ開業が近づいてきたな~と実感が湧いてきますね!
新横浜駅はこれまで東海道新幹線があったものの、普段の通勤では都内にアクセスしづらいことが弱点の一つでもありました(菊名で東横線に乗り換えるなどが必須)。
しかし、相鉄東急直通線の開業により渋谷や新宿方面はもちろんのこと、四谷や大手町なども直通線の対象となる予定です。
鉄道利便性の向上により、これまでよりも更に選ばれる街となっていきそうですね!
また、今回は新横浜駅の北口を中心に扱いましたが、実は反対側の篠原口では再開発の動きが出てきています。
新幹線の車窓から眺める景色が右と左で全然違う!というのが新幹線のウリの一つでもありましたが、その緑あふれる住宅街の篠原口でも大規模な再開発が計画されているというのです。
まだまだ先の話にはなるかと思いますが、再開発の準備組合が設立されているそうなので、近いうちに本ブログでも取り上げたいと思っています。
本記事の感想やリクエストなどありましたら、是非ページ下部のコメント欄にお寄せください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (6件)
新横浜は近いけどあまり行くことが無かったので現状が見れてとてもありがたいです!
篠原口の情報は自分もず〜っと追いかけてるけど中々情報が出てきませんね。。
新横浜がもうちょっと若者向けファミリーが集まるような武蔵小杉の様になるのを待ち望んでます!
篠原口は現状まぁまぁ新しめなアパートが立ち並んでると思うんですが全部解体するって事なんですかね??
それにしても毎週の更新が続いてるのほんとにすごいと思います!
かとうさん、コメントありがとうございます。
いつの間にか出入口が整備されていたので、こうやって記録に残せてよかったです…!
篠原口、私もめちゃくちゃ気になってます!
一度計画がとん挫したということもあり、慎重に進めているのかもしれないですね。
駐車場のところは良いとして、結構しっかりしたアパートが何棟も計画予定地に被っていますよね。
残したままだと一体化した開発が望めないので、もったいないけど解体するのでしょうか・・・。
まさか気づいてくださる方がいたとは!
ありがとうございます。
なんと、8週連続で毎週更新を続けられています。
引き続き無理のない範囲で頑張っていきますので、変わらぬご愛顧よろしくお願いします!
ひゅうまさん
記事更新お疲れ様です!
新横の写真撮影から記事化が早すぎて追いつけてませんでしたw
近く自転車でゆっくり見に行こうかなーなんて思ってたので最新が知れて嬉しいです!
来年3月にハザコクから1駅となったら
頻繁に行くことになるエリアだと思うので+1として注目しています!
くらっしーさん、コメントありがとうございます。
つい昨日、現地調査のために新横浜に足を運び、その後すぐに記事を書き始めました!笑
ハザコク周辺からは平坦な環状2号線沿いを真っすぐ行けば着くので、新横浜に行きやすいですよね~!
しかも来年3月には”+1”の駅になるということで、新横浜の動向はハザコク民の方々の注目度も高くなりそうです。
キュービックプラザにある高島屋フードメゾンが撤退するというニュースを聞き動揺していますが、次のテナントに期待ですね!
ますます新横浜が発展していって、訪れる人も住む人も近隣の人も満足度の高い街になっていってほしいですね~。
環状2号線沿いをひたすら真っすぐで歩道等の整備も行き届いておりますので春のサイクリングコースとして最適なのでよく利用しておりました。
ハザコク民としてはちょっとぶらぶら買い物でもしたいなぁー、でも横浜駅周辺は人が多いしなーという時に駅で10分以内で行ける選択肢が出来るのは嬉しいですね。
新横浜駅が武蔵小杉のようになるポテンシャルはありそうな気はしますね。工場や企業も多いですし、リモート会議が主流になったとは言え、新幹線の駅を持っているのは大きいですよね。
寿司好きさん、コメントありがとうございます。
羽沢横浜国大⇔新横浜を利用されていたんですね!
歩道が広いので、自転車でもストレスなく移動できますよね。
ちょっとした買い物はリビオタワーの商業施設、
そこで不足する日用品などは新横浜で、という形で使えそうですね。
私もたまに新横浜で買い物をしますが、
横アリや日産スタジアムのイベント日を避ければ
適度に空いてて快適に買い物できています!
新幹線の停車駅というのは、この上ない強みですよね。
篠原口の開発がファミリー向けの方向性(商業施設、公園、マンションなど)となったら更に化けそうです!