※2023年2月時点の情報となります。ご了承ください。
ヨコハマの街・再開発ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、横浜市の都市計画道路「鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)(さちが丘地区)」の概要と工事状況を取り上げたいと思います。
二俣川駅南口エリアの再開発との兼ね合いで一時は工事がストップしていたのですが、ここ最近は急ピッチで工事が進んでいるようです。
2023年1月中旬に撮影した写真とともに現地レポートしているので、ぜひ最後までご覧ください!
鴨居上飯田線とは?
鴨居上飯田線とは、都筑区池辺町を起点とし、泉区上飯田町を終点とする延長約13,120mの都市計画道路です。
横浜市が重点的に整備を進めている3環状10放射状型の幹線道路を補完する道路として位置づけられています。
起点はららぽーと横浜(鴨居駅)の近く、終点は横浜市と大和市の市境となっている境川付近ですね。
起点の都筑区池辺町から南方向に進み、西谷駅近くの国道16号線にぶつかった後は南西方向へ。
その後、二俣川駅の南側を通過し、瀬谷区の阿久和交差点、泉区の日向山団地付近を通って終点の泉区上飯田町に行き着くルートです。
既に整備が済んでいるルートもあれば未整備のルートもあり、全線開通の目途が立っていないのが現状です。
本宿・二俣川地区/さちが丘地区の概要
その中でも、今回取り上げる本宿・二俣川地区とさちが丘地区は現在工事が進められているルートで、開通の目途も立ってきています(GoogleMapsの赤枠部分)。
鴨居上飯田線の本宿・二俣川地区とさちが丘地区の概要は次の通りです。
本宿・二俣川地区の延長は約1,270m、さちが丘地区の延長は約360mで、合計1,630mの区間となっています。
この地図は南北が逆転しており、上側が南、下側が北です。
整備の目的・効果として、まず保土ヶ谷バイパス南本宿ICへの連絡強化があります。
本宿・二俣川地区とさちが丘地区が開通することで、相鉄本線の南側エリア(二俣川2丁目、万騎が原、柏町、緑園1~7丁目、善部町、南希望が丘、阿久和など)から保土ヶ谷バイパスへのアクセス性が向上します。
現状、南本宿ICへアクセスできる幹線道路が整備されていないため、相鉄本線の南側エリアに居住する方は、さちが丘陸橋を使って相鉄本線の北側に移動し、保土ケ谷バイパス本村ICを利用するケースが中心となっています。
この”さちが丘陸橋”に需要が集中することで、頻繁に渋滞が起きる状況が続いています。
本宿・二俣川地区とさちが丘地区の開通により需要が分散することで、さちが丘陸橋や二俣川駅北口周辺の渋滞緩和が期待できます。
また、整備の目的・効果として二俣川駅南口へのアクセス性確保も挙げられます。
二俣川駅南口では再開発事業が行われており、グレーシアタワー二俣川やジョイナステラス二俣川などが整備されています。
この再開発事業に合わせて鴨居上飯田線の整備を行うことで、二俣川駅南口へのアクセス性を確保する目的があります。
本宿・二俣川地区とさちが丘地区の事業は昭和63年度から進められており、令和3年度末時点の事業進捗率は86%、用地取得率は99%となっています。
2023年1月時点で契約中の工事が計6件あり、事業完了に向けて現在進行形で工事が進められていることが見て取れます。
2023年3月末の開通は一部分のみ?
鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)(さちが丘地区)の開通時期は、タウンニュース旭区版によると2023年3月の予定となっています。
2023年1月26日、Twitter上で鴨居上飯田線の具体的な開通時期に関する画像がアップロードされ、大きな話題を呼びました。
この画像を掲載した13番目の猫(@13banme_no_neko)さんに許可を取りましたので、これらの画像を本ブログに転載します。
まずは、鴨居上飯田線の開通時期に関する画像です。
フェンスに掲出されている垂れ幕には、鴨居上飯田線の詳細な道路計画について記載がなされています。
垂れ幕の下部には「開通区間 令和4年度末(予定)」と書いてあることから、この垂れ幕に記載されている箇所は2023年3月末までに開通することがほぼ確実かと思います。
上記地図に黄色で囲んだ部分が開通箇所になります。
二俣川駅南口付近から西側エリア、さちが丘地区までが2023年3月末に開通する計画です。
一方、それ以外の箇所はというと、この画像の右側に記載のある通り、「引き続き工事中」ということになります。
この画像の立体交差部分までが開通し、それより東側のエリアは2023年4月以降も工事が進められる計画のようです。
つまり、二俣川駅以西から二俣川駅南口へのアクセス性が向上する一方、二俣川駅以東から二俣川駅南口へのアクセス性はまだ課題が残るということになりそうです。
上記地図に黄色で囲んだ箇所が2023年4月以降も工事が行われる場所ですね。
工事の進捗状況を現地レポート
それでは、ここからは鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)(さちが丘地区)の現地レポートをお送りします。
一体どこまで工事が進んでいるのか、写真とともに進捗状況をご覧ください!
本宿・二俣川地区は①~⑥の計6地点、さちが丘地区は⑦~⑨の計3地点を撮影しています。
なお、撮影日はいずれも2023年1月19日です。
本宿・二俣川地区
①
二俣川駅から徒歩3~4分の場所です。
かなり大掛かりな工事が行われており、工事用の資材も多く用意されていました。
撮影した場所は、上記の整備イメージの中でも道路が立体交差する箇所ですね。
高低差がある土地を生かし、鴨居上飯田線と二俣川駅南口広場が接続する計画のようです。
②
さらに二俣川駅に近づき、保土ヶ谷バイパス方面に撮影した写真です。
この整備イメージ図を見ると、撮影場所がわかりやすくなるでしょうか。
写真左手に映っているマンションはセントラルパレス二俣川で、整備イメージ図では白い箱で表現されていますね。
あとは舗装するだけのような進捗状況で、開通後のイメージがつかみやすくなっていました。
③
二俣川駅南口の至近にやってきました。
写真中央のタワーマンションはグレーシアタワー二俣川、その手前に映る中層建築物がジョイナステラス二俣川ですね。
ご覧のように、鴨居上飯田線はトンネルで二俣川駅南口の下を通過する仕組みとなっています。
整備イメージ図で位置関係を見ると、このような形になります。
トンネルの上部にはバスロータリーや車の乗降場などが整備されていますね。
④
ジョイナステラス二俣川の2階から工事現場を撮影しました。
この写真に映っている場所は、2023年3月末までに開通する計画となっています。
写真右側の擁壁を見ると、このエリアがいかに高低差のある地域かということが見て取れますね。
⑤
二俣川駅南口の広場からさちが丘方面に撮影した写真です。
つまり、トンネルの上部になりますね。
整備イメージ図の赤丸部分あたりから撮影しています。
こう見ると、さちが丘方面でも道路工事が進んでいることがわかりますね。
⑥
本宿・二俣川地区の終点から二俣川駅方面に撮影した写真です。
こちらはまだ工事途中で、舗装されている箇所とされていない箇所が混在していました。
とはいえ、道路の形になってきているので、工事が進んでいることが見て取れますね。
こちらは2022年7月下旬に撮影したものです。
こうみると、約半年間で着実に工事が進んでいたことが分かりますね。
さちが丘地区
ここからは、さちが丘地区の現地レポートをお送りします。
⑦
さちが丘地区の起点から西方面に撮影した写真です。
用地買収が済んでおり、ある程度工事も進んでいることが見て取れますね。
こちらは2022年7月下旬に撮影した写真です。
見比べると、こちらの写真ではまだ整地が行われていませんでしたが、直近では道路の形状がある程度わかるくらい工事が進んでいますね。
⑧
さちが丘地区のちょうど中間地点から二俣川駅方面に撮影した写真です。
いくつもの重機が稼働しており、本格的に工事が進められていました。
写真中央にはグレーシアタワー二俣川が見えており、ここから二俣川駅までほぼ一直線に道路が整備される予定です。
こちらは2022年7月下旬に撮影した写真ですね。
変化が一目瞭然ですね。
伸びっぱなしの雑草が印象的ですが、直近では見る影もありませんでした。
⑨
先ほどの撮影場所から逆方向、西方面に撮影した写真です。
この先、写真右側に映る既存道路と接続する計画となっています。
この場所に掲示されていた工事看板には、工期が「2023年3月17日まで」との記載がありました。
動画で鴨居上飯田線を見てみよう
鴨居上飯田線の工事状況をYoutubeで紹介しているチャンネル「せきうバイクch/ヨコハマ計画道路」があります。
工事の概要や進捗状況をわかりやすく掴むことができるので、よろしければご覧ください!
↓計画道路 鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)を巡る(2020/08/24)
↓鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区) 進捗状況 (2021/11/07)
おわりに:あと2ヶ月で部分開通へ
鴨居上飯田線の工事状況を見てきました。
2022年7月下旬に現地を散策した時はまだ手付かずの場所もあり、進捗状況にばらつきがありました。
今回はいずれの場所でも工事が進められており、何より2023年3月末に開通する箇所が明らかになったという大きな収穫がありました。
延期が続いていたこの工事も、ようやく部分開通するのは感慨深いですね。
鴨居上飯田線についてお気づきの点や新たな情報、感想などありましたら是非コメント欄にお寄せください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (6件)
こんばんわ、いつも楽しく拝見させて頂いております。いきなり話題を二俣川駅の隣の駅に切り替えて恐縮ですが、最近のわたし的なビッグニュースをお知らせさせて頂きます。鶴ヶ峰にオーケーストアがオープンしました。二俣川付近のこのエリア、今後もどんどん便利になりますね!期待大です:)
https://fukusuma.com/kaiten-91/
TANUPIさん、コメントありがとうございます。
スーパー激戦区にオーケーが進出という熱い展開ですね!
既に懸念の声が挙がっていましたが、厚木街道が渋滞しないことを祈るばかりです・・・
引き続きよろしくお願いいたします。
こういう既存の住宅街の合間を縫っての開通ネタを見てますと、そういえばで思い出したのが圏央道の未開通部分ですね。
横浜湘南道路と横浜環状南線の藤沢から戸塚、釜利谷にかけて道路やジャンクションなんかも出来てきたのか気になってきましたね。
拓峰さん、コメントありがとうございます。
圏央道の未開通部分、2024~2025年度に開通予定だったのが白紙になっていたのですね。
都市計画道路を中心にYoutubeやブログをやられている、せきう計画道路調査(@oilstovensab)さんがいらっしゃるので、Twitterなどで現地レポートのリクエストをしてみるのも良いかもしれないですね!
https://twitter.com/oilstovensab
引き続きよろしくお願いいたします。
二俣川は商業施設も充分揃ってて人の流れも多いし相鉄東急直通線が繋がったら物件購入の候補ちとしてかなりランクがあがるでしょうね!
今までは免許センターのイメージが強かったですが、人気の郊外駅になってほしいですね。
いつか羽沢池辺線の開通記事をヨコハマニアさんの記事で読めるのを楽しみに待ってます……
TANUPIさんも仰ってますが鶴ヶ峰のオーケーストアだったら羽沢からも買いに行けるかなと思っていて今度行ってみようかと思います!
かとうさん、コメントありがとうございます。
二俣川駅に対するニーズの高まり、本当にそう思います!
再開発が終わった今、車・鉄道双方の交通利便性も良くなったら、適度な郊外として更に人気が出そうですよね!
打って変わって羽沢池辺線は進捗が見られず、やきもきしますね。
環状2号線のすぐ近くで土嚢を積んでいたのは、土砂流出防止が目的なんですかね~。。
かとうさんのコメントを見てオーケーの分布図を確認したところ、ちょうど羽沢横浜国大・西谷・鶴ヶ峰あたりが空白地帯だったんですね!
ハザコクから15~20分くらいでアクセスできそうですし、足を運ぶ方もそこそこ居そうですね。